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生活と生存

 

皆様には、生存という現象があります。生存という現象を持っていながら、生活に一生懸命になっている。生活と生存が混線している。これを仕分けする必要があるのです。
生存は五官の働きと、人格性によって成り立っています。これは先天的なものです。先天というのは、物理的に存在する地球が実存する前のことです。
太陽系宇宙では、太陽ができた後に、地球ができています。今から、百五十億年前に、大爆発がありました。なぜ大爆発が起きたのか、これが学者に全然分かっていないのです。
太陽の大異変が、地球ができる原理になっています。そのように大きい原理があったことに対して、学者は目を開こうとしないのです。
イエスは、求めよ、そうすれば与えられると言っています。皆様は求めるスケールが、小さいのです。もっと根本的なものを、求めて頂きたいのです。自分の命の本質を知りたいというような、素朴な感覚を持って求めて頂きたいのです。
求めよ、尋ねよ、叩けとイエスは言っています。求めるとは原理的な問題です。尋ねよとは根気的な問題です。叩けとは実行的なことです。これを積梅的にしないからいけない。やり方が足りないのです。日本人は本気になって、命を求めようとしないのです。
宗教は、現存する人間が、幸いになるかならないかを第一義にしています。そういう小さな問題ではなく、地球が何のために存在するかということを、考えなければいけないのです。
人間は地球の代表者であって、天地万物の存在と、人間の存在とは、ワンセットのものなのです。人間がいるのではない。万物とワンセットの生き物がいるのです。地球が存在することに対して、もっと熱心でなければいけないのです。人間は地球から湧いて出たのですから、地球の存在に対する究明がなければ、人間が肉体的に存在するという意味を、理解することができないのです。
地球の物理的存在は、人間の生理的な存在と同じ状態なのです。人間の生理を究明すれば、地球物理の根本が、分かるに決まっているのです。自分だけが救われたいとか、自分だけが幸せになりたいという考え方が間遠っています。スケールが小さいのです。
地球存在を問題にするとすれば、太陽を問題にしなければいけないのです。太陽の恐ろしいエネルギーは、何からきているかです。太陽系宇宙は、銀河系宇宙と、全く違ったものです。太陽系以外にも人間のような生物がいるという人がいますが、これは人々を混乱させる悪質な思想です。これは聖書を無意味にさせるというユダヤ人の陰謀ではないかと思われるのです。そういう考えに耳を貸さないで、もっと素朴に考えて頂きたいのです。
自分自身の利害得失があると思わないで、地球そのものの利害得失を考えるのです。地球ができたことが、この世に生まれた原理だということを、はっきり考えて頂きたいのです。
天使とは何かと言いますと、次元の問題です。次元を司る能力です。もっと分かりやすく言いますと、時間、空間の本質です。現在の学問では時間、空間の本質が分かりません。神が分かると、初めて、時間、空間の本質が、天使であることが分かるのです。
物の形があるということと、形がないということの、二つの原理が宇宙に対立しています。物の形があるという原理が、闇が淵のおもてにあるということです。物の形があるという原理が宇宙に存在する以上は、これを克服しなければ、本当の霊の世界を現わすことはできないのです。
そこで神は、物の形があるという考えを自滅させるために、物の形があるという考えを容認して、現象世界を現わしたのです。
物の形があるのではないということを実証するために、闇にやりたいようにさせた。そういう天使長の働きを黙認したのです。
その結果、時間、空間の世界が現われたのです。ところが、時間、空間の世界は、この事宙に対して、何の利益もありません。現存する地球は、必ず消えてしまうに決まっています。現存する太陽も、やがて、なくなるに決まっています。
有形、無形の原理、霊と肉の原理を神が裁くためには、一時的に有形を現わして、言いたいこと、やりたいことをやらせているのです。
天使長(大天使ルシファー)は、時間、空間の親方です。この親方が闇淵のおもてにありという姿勢をとったので、やりたいようにやらせているのです。
ルシフアーとは、天の大きい力のことです。これを天使長に任命したのは、神です。時間、空間の力をできるだけ発揚させるためには、現象的に現わさなければならないのです。
神が神となるためには、神以外の一切の原理、霊なる神以外の原理を、できるだけ出してしまわなければならないのです。膿がある状態なら、膿を出してしまわなければ、全快しません。闇の思想、形がなければならないという考えは、悪魔の考えです。それを出してしまわなければいけないのです。
物理的に存在する地球構造は、宇宙の膿です。時間、空間というのは、膿です。病理現象です。病理原理が、物理現象になって現われている。地球現象は消えてしまわなければならないものですから、やがて消えてしまうでしょう。
動物、植物が存在する宇宙は、宇宙全体から考えますと、ハプニングの状態です。現在の太陽系宇宙は、大宇宙全体から見れば、異常現象です。このような異常現象があるということが、大天使の主張がそのまま神によって黙認されているという証拠です。
天使が、時間、空間の世界を現わしているのです。これは、やがて消えてしまいます。こういうスケールの大きい感覚で見なければ、イエスがキリストであることが分かりません。
人間はやがて死にます。地球もやがて死ぬのです。人間も地球も、全部死んでしまいます。本当の命はどこにあるのか。ありてあるということが命です。ありてあるということが分からなければ、命は分からないのです。これを勉強するためには、幼児にならなければいけないのです。
人間中心の文明は、過ぎ去って、神自身の意志がそのまま文明の中心になることを、私は願っています。それは、千年間の絶対平和という形で成就するでしょう。
聖書は、太陽系宇宙は、神の幕屋だと言っています。イエスは神の幕屋を通って、天へ行ったと書いています。これはへブル人への手紙に書いている内容です。
現在の世界は八十六億の人間は、誠の神、誠の命、誠のキリストが分からない。イエスが死を滅ぼして、復活したことが、全然分かっていないのです。これを知るためには、まず般若心経の空観を勉強する必要があるのです。一切空というのは、徹底的に幼児になることです。従順になるのです。皆様は命について全くの無知です。心を開いて神に聞くことが必要です。
人間の生存は、人格と五官の現われです。生存状態は死なない状態です。五官のあり方、人格のあり方は死にません。これは、永遠の生命です。人格や五官という永遠の命を持っていながら、皆様は常識的に生きておいでになります。だから死んでしまうのです。命の本質に従って生きないで、世間の常識に従って生きている。これが間違っているのです。
生存していながら、生活の方ばかりに目を向けている。生活は生存を保つためには必要ですが、生活が皆様の存在の原理ではありません。存在の原理の方に目を向けないで、生活の状態ばかりを考えている。これが間違っているのです。
人間は、時間、空間の世界が、絶対だと思えるのです。これは絶対ではありません。私たちは時間、空間の世界を乗り越えて、永遠の命を捉えるために、生まれてきたのです。


 

 

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