top of page

目的がない国と文明

 

命の真実をつきとめるという方法は、一つしかありません。これは聖書を信じるしかないのです。聖書は宗教ではありません。キリスト教は聖書を、神の言葉として信じていないのです。
キリスト教で考える神は、キリスト教の神であって、神の実体ではありません。キリスト教は天にまします神の実体、当体が、よく分かっていないのです。分からないままで、天にまします父という概念を造っているのです。これは宗教であって、真理ではありません。キリスト教以外の宗教は、皆、イエス・キリストを信じていません。だからだめです。 キリスト教の人々は、イエス・キリストを正しく信じていません。創世記を、現在の人間の命の実体に基づいて、はっきり見ることができないのです。従って、性の当体が分かりません。
女性は一体何を求めているのか。女性自身が何を求めているのか、分からないのです。女性は男を求めているのではありません。男のようなものを求めているらしいのですが、現実の男を求めているのではないのです。夫なるものを求めているのでもない。
社会構成の原理とか、国家構造という点を考えると、現実の夫を求めているという考え方もできるのです。現実の社会を認めれば、そういうことになります。
現在の社会は、やがて覆滅されてしまいます。只今の文明構造は、やがて滅びてしまうでしょう。もう滅びかかっています。文明全体の根底が、揺られることになるでしょう。
現在の人間文明は、人間存在の根底に関する明確な認識を持っていません。男性とは何か、女性とは何か、人間の命とは何か、文明の目的が何かが分からないのです。
国家目的とは何か、社会構造の目的は何かが、分からないのです。人間文明には目的がありません。
日本の国家には目的がありません。国はありますが、国の目的がないのです。国際連合がありますが、国際連合の理想的な目的がないのです。戦争をしない、世界平和の実現という目的はありますけれど、世界平和を実現して、その後の目的は一体何なのか、分からないのです。
共産主義も、資本主義もいいかげんなものです。文明は目的を持っていない。政治も目的を持っていない。経済も目的を持っていない。目的を持っていない文明構造や政治構造が、はびこっている。そういう現実を、はっきり見て頂きたいのです。
皆様が住んでいる社会は、目的を持っていません。日本は目的なしに存在している国です。皆様のご家庭も、目的はありません。皆様ご自身の人生も、目的を持っていないのです。
人類は目的を持っていない。社会的にも、国家的にも、全世界の歴史も、人間の歴史構造全体に、目的がないのです。人間の学問にも目的がありません。こういうばかばかしいものを、文明だと考えているのです。
現在の男性は目的を持っていない。女性も目的を持っていない。このことを冷静に考えて頂きたいのです。聖書を勉強するということは難しいですけれど、聖書を勉強しなければ、命が分かりません。命が分からなければ、生きている目的がないのです。聖書を勉強することによって、皆様は、初めて唯一の目的を発見することができるのです。神という大目的、命という光を、掴まえることができるのです。
今の文明は命を知りません。神を知りません。何のために人間がいるのか、分からないのです。
女性が何を求めているのか、女性の理想は何なのか、分からないでしょう。女性が求めているものは、男性ではありません。男性の中にあるものを求めている。男性の中にある
ものは、神から命の息を吹き込まれたという事実です。この事実を女性は知りたいのです。
女性には、神から命の息を吹き込まれたという経験がありません。命の息を鼻から吹き込まれたのは、男性だけの経験です。
女性は命の息を吹き込まれたということを、教えてほしいのです。ところが今の男性は、命の息を吹き込まれたということを、知らないのです。なぜ知らないのか。命の息を吹き込まれたことを、男性がはっきり認識しますと、その魂が生きるのです。
命の息を吹き込まれたことを、男性が認識するためには、イエスが主であるという事実を、どうしても経験しなければならない。そうしないと、命が吹き込まれた事実を、思い返すことができないのです。生ける神の子にはならないのです。
イエスが主であることを、はっきり言い現わすことができない男性の魂は、全部死んでいるのです。ところが、イエスが主であることを、本当に信じることができる魂は、滅多にありません。キリスト教の人々は、イエス様を信じて、死んでから天国へ行こうと思っていますが、それはだめです。
イエス・キリストを信じるというのは、現実に生きていることを通して、イエスと一つになることです。イエスを経験することです。イエスを信じるというのは、イエスと一つになることです。イエスを具体的に経験することです。
イエスを信じるとは、イエスを知ることです。知るとは食べることと同じように、イエスの人格を自分で食べてしまうのです。これがギノスコー(知る)です。イエスをギノスコーすることによって、唯一の誠の神と、イエスを知ることができるのです。
イエス・キリストを知ることが、とこしえの命です。イエス・キリストを知ることができた男性だけが、生きている霊魂を経験しているのです。生きている霊魂を経験しているものを、女性は求めているのです。
女性が求めているものは、鼻から命の息を吹き込まれた男性です。ところが、現在の男性は、命の息を吹き込まれたけれど、魂が死んでしまっている。肉の思いで生きている男性は、全部死んでいます。従って今の女性は、死んでいる男性に騙されていることになるのです。
ヨハネによる福音書四章一節から二十六節にかかれているサマリアの女性が、それです。五人の男と結婚したけれど、本当の男に行き当たらなかった。だから、おまえの夫は本当のものではないと、イエスが言っているのです。
はっきり言いますと、現世における女性の貞操は本当のものではありません。女性の霊魂が何を求めているかを、問題にしなければならないのです。女性には霊魂がありませんから、本当の霊魂が何であるかを、知りたいのです。本当の霊魂は、神から命の息を吹き込まれたものですから、これを知りたいのです。これを女性が求めている。これが女性の救いだからです。
汝の救い主は汝の夫なりとありますが、神から命の息を吹き込まれて、命がはっきり分かっている者が、夫になるべきです。これが分かる女性は、滅多にいません。だから本当に救われる女性は滅多にいないでしょう。
本当に永遠の命の実体を、はっきり掴まえられる人は、非常に少ないでしょう。非常に少ないですが、私が言う方法しかありませんので、実行して下さい。本当に素直になって、御霊の導きに従えば、誰でもできるのです。


 

 

bottom of page